『戦争と萬葉集』目次
『戦争と萬葉集』第5号(2023年2月24日刊行)
A5判、249頁
日清·日露戦争と短歌表現 ─その社会的意義また「新派」の誕生について─ 松澤俊二
日露戦争と軍人の風流
─『風俗画報』「征露図会」特集号における「韜略の余事」をめぐって─ 梅田径
大正・昭和期海軍における古典的武士道論の受容
─安岡正篤の海軍大学校出講を一淵源として─ 木下宏一
植民地朝鮮への「国文学」の移植と高木市之助 朴光賢
植民地朝鮮における高木市之助 小松靖彦
戦時下の言論統制と万葉集 中西亮太
日本学術振興会『英訳萬葉集』(一九四〇)の〈和文草稿〉をめぐる考察 河路由佳
大西克禮論─『萬葉集の自然感情』をめぐって─ 西澤駿介
堀辰雄と戦時下の『萬葉集』─なぜ『萬葉集』に魅せられたのか─ 大石紗都子
戦時中の「熱帯季題」論再燃─台湾、ブラジル、南洋の俳句─ 白石佳和
大日本帝国内・外における「日本」のイメージ
─ソフト·パワー(soft power)としての『万葉集』─
チトコ=ヂュープランティス マウゴジャタ·カロリナ
=資料紹介=
「海ゆかば」と新作文楽 韓京子
戦争と萬葉集研究会活動報告 小松靖彦
『戦争と萬葉集』第4号(2022年2月23日刊行)
A5判、108頁
「戦争の歌」を詠まないでいられた可能性――前川佐美雄の場合―― 石原深予
谷崎潤一郎と『万葉集』の時代 梅田径
土屋文明の「民謡」論 榎戸渉吾
日中戦時下における宮澤賢治テクストと『萬葉集』の受容
――その接点と差異を視座として―― 張永嬌
中国訳萬葉集と一戸務――「日支同文同種」論批判と関わって―― 小松靖彦
戦争と萬葉集研究会活動報告 小松靖彦
『戦争と萬葉集』第3号(2021年2月22日刊行)
A5判、214頁
土岐善麿と『萬葉集』――『作者別萬葉短歌全集』(一九一五)を起点として―― 河路由佳
戦中戦後の窪田空穂――『槻の木』から―― 御手洗靖大
石川淳「江戸人の発想法について」論――萬葉に対峙する〈江戸〉 帆苅基生
雑誌『文化展望』にみる「過去への反逆」の拒絶
――太宰治、坂口安吾、齋藤史らの寄稿における戦中・戦後の切断と連続―― 橋本あゆみ
作家たちの戦争体験素描―― 一九二九年前後世代を中心に―― 安藤優一
堀辰雄の『萬葉集』受容に関する総合的研究――旧蔵書調査を中心として―― 渡部麻実
=資料紹介=
橋間直治(陸軍少尉)資料――終わりし者、終わらぬ「もの」―― 林宇
日本統治下朝鮮の国語教科書(架蔵)について 朴賢率
大日本帝国陸海軍国語教科書総覧稿――陸軍幼年学校・陸軍予科士官学校編―― 小松靖彦
戦時下の今井福治郎――四冊の著作 付、略歴・主要著作目録 高橋美織
特別寄稿 今井福治郎先生の思い出 川﨑キヌ子
=再録=
学問の道 鈴木正彦
戦争と萬葉集研究会活動報告 小松靖彦
『戦争と萬葉集』創刊号(2018年12月18日刊行)
A5判、142頁
《ますらを》の内在化
――『萬葉集』の「ますらを」と戦争短歌におけるその受容―― 小松靖彦
日本統治下の台湾における〈万葉集〉教育と〈台湾万葉集〉の誕生
――呉建堂と伴走者としての犬養孝―― 河路由佳
日本統治下台湾の国語教科書における『万葉集』記述について
――昭和十二年以降の第四期並びに第五期教科書を中心に―― 孫世偉
戦時下『少女倶楽部』の短歌欄――少女たちの「みたみわれ」―― 高橋美織
菊池寛と「海ゆかば」――同名の戯曲を中心に―― 内村文紀
源氏物語と不敬――劇上演禁止事件と国定教科書論争を中心に―― 長尾崇
=資料紹介=
伊号第二九潜水艦内誌「不朽」について 東谷櫻子
菊池寛「話の屑籠」における『萬葉集』関連表現 内村文紀
旧外地国語教科書における『萬葉集』および日本古典文学 佐藤織衣
=聞き書き報告=
乙女たちの「海ゆかば」(顧みはせじ) 高橋憲子
戦争と萬葉集研究会活動報告 小松靖彦